(神秘の子羊の祭壇がある部屋での説明)
●絵のタイトルは「神秘の子羊の巡礼」です。この絵は正面と裏面の20枚の絵からなっています。今の形は開いた
形です。真ん中の一枚を見てください。きれいな芝生の真ん中に赤い色の祭壇があります。祭壇の上に白の子羊がいます。子羊の胸から血が流れています。子羊は新約聖書、旧約聖書時代神様に対して生贄の形を現しています。旧約聖書アブラハムとイサクの話があります。神様はアブラハムの信仰心を確かめようと思って、アブラハムの夢の中に現れてきました。あなたは明日、私への生贄として息子のイサクを殺しなさいと言いました。アブラハムは朝起きて夢の中で言われた通りに、イサクを山の上に連れて行き、祭壇を作ってナイフで殺そうとしました。その時、神様の命令で天使が現れました。天使は息子の変わりに子羊を生贄として殺しなさいと言いました。つまり旧約聖書の時代から神様のために生贄として子羊を表しています。新約聖書時代にはキリストを表していました。キリストはみんなを救うために血を流しました。ここで子羊はキリストのシンボルになっています。
●子羊の祭壇の下に2組の人間が描かれています。左側の人間は旧約聖書時代の人たち、右側の人たちは新約聖書時代の人たちです。左の塊の前の聖書を持っているおじいさんたちは、旧約聖書時代の預言者を表しています。右側の前の白い着物を着ている人たちは、キリストの12人の使徒たちを表しています。祭壇の左右の人たちで、左の立派な衣装を着ている男の人たちはローマカトリック教会の聖職者、左の女の人たちはカトリック教会に捧げた人たちで、2組ともローマカトリック教会に自分の命を捧げた受難された方たちを表しています。
●この絵の背景はきれいな立派な街並みが描かれていますが、このランドル地方の街を描いています。子羊の真上に魂・・精霊を現しています。
・上の金の玉座に座っている男性は神様、キリストを表しています。左側の理想的なお母さんの顔をしているのが聖母マリアです。右の緑の着物を着ている男の人が洗礼者ヨハネです。膝の上に新約聖書を置いています。読みながらキリストを指差しています。
●この3人の両側に天使が描かれています。羽がないのに天使たちです。左の天使たちは歌を歌っている、右の天使たちは楽器を奏でています。
●左右の端にいる一番魅力のないのが人間です。アダムとイブです。一番最初に人間の罪を起こした人です。アダムは額縁の外にちょっと足を出していますから、これから楽園を出ようかなと思っているのを表しています。