・裏に廻って見ます。閉めた場合は正面になります。 ●赤い衣装を着た人が、この絵を描くように注文した人です。この地方ゲントの位の高い町長さんです。彼の洋服は立派なミンクの毛皮で、腰にポシェットが描かれています。当時15世紀600年前には肖像画を描くとき には特別のルールがありました。例えば貴族の肖像画を描くときに、ポシェット等お金を連想させるものは描く事は出来ません。貴族はお金の事は言わないものとしていました。したがってこの絵でポシェットを描くのは貴族でないと云う事を意味しています。もう一つはポショツトからお金を出していますから、この人が寄付を沢山出していますから良い事をしているとの意味があるかも知れません。 ●注文主の右はヨハネです。この教会のパトロンです。昔の教会の名前はヨハネ教会でした。バーフ教会となったのは後のことです。上は白い百合の花を持っているのは大天使ガブリエルです。もう一枚のほうに行きます。 ●この赤い着物の女性は注文主の奥さんです。貴族階級ですからポシェットは描かれていません。30歳位のときですが、ちょっとふけて描かれています。二人はお金持ちで毎日この教会にお祈りに来ていました。隣はもう一人のヨハネです。福音書を書いたヨハネです。そして上は聖母マリア様です。 ●1432年に完成した本物ですが、一枚はコピーです。1432年にオリジナルな場所にあったときに盗難に合い、数枚がなくなりました。政府と交渉して1枚1枚返却されてきましたが、一番左側の下の絵がドロボー死んでしまったためその所在が不明のままになってしまいました。 ●この絵では337人が描かれています。又42種類の植物が描かれています。顔は無表情であまり変わりありません。天使の顔も一緒ですが、口の形でソプラノと低い声とかは判ります。 ●精密に描かれていますので、花の種類や模様、刺繍の模様、玉座の言葉、聖書の文字など近くで見るとすべて判ります。絵は12年間掛かって描かれています。 ●教会内部案内(礼拝堂修復中、バーフさんの絵、昔のオリジナルの礼拝堂で神秘の子羊の礼拝の写真コピー)・ここは沢山の家紋が描かれています。ハプカブルグとか百合の花とか色々家族によって違っていますが、1つ同じものがあります。金羊毛騎士団のマークです。28人しかありません。オーストリアのハプスペルグ家もこの騎士団のパトロンになっています。 |