ノートルダム寺院へ向かう
●アントワープには地下鉄を作ろうかなと思って、ブリュッセルにもありますので、70%くらい作ってあきらめた。路面電車もあるし、バスもあるし、小さい街なのでいらないとなりました。今、地下鉄予定だった地下には路面電車が走っています。大聖堂が見えますが、2つ尖塔が見えます。 右の1つは予定通り123mですが、黒い屋根の塔は未完成で、高さは半分です。設計を考えたとき5つの尖塔を予定しました。250年くらい掛かって建てていますので、初期の考えが少しずつ変わってしまいました。又は予算の都合で止めたとの話もあります。
これはタマゴの市場のマークです1662年と記載してあります。画家は昔の階級は職人と同じ階級です。


ノートルダム大聖堂
●高さ123m.長さ117mで昔の人は中に4万人が入れたと言っています。1320年から1520年まで掛かって作られています。その後は修復が続いています。
大聖堂に入ります
●大聖堂の中にはルーベンスの作品が4枚あります。
●17世紀に教会の中をバロック様式に変更しました。壁は白く塗られました。それにより広く見えるようになりました。アントワープの街を守る守護聖人は「聖母マリア」です。地下にはお墓がいっぱいあります。この下に板の名前が書かれていますが、その分埋葬されています。ステンドグラスは新しく出来たものです。今、柱の白い漆喰を剥がしてどんな絵があるか見ています。どんな絵があるか確認して修復したいのですが、お金が掛かります。全部行うには23世紀まで掛かるのでは。
●ルーベンスの作品「聖母被昇天」だけが、教会にたのまれて描いた作品です。ここの場所で描いたものです。残りの作品はアトリエで完成させていました。お弟子さんが描いたとも云われています。彼の絵の65%は宗教画です。後はギリシャ神話です。風景画はほとんどありません。
●説教壇はこの右にあります。樫の木で出来ています。必ず屋根、天国の空等がついています。音声が響くように出きています。・昨日のゲントは20枚ですが、この祭壇画は正面が3枚裏は2枚です。真ん中の絵は200枚のスケッチを描いたといわれています。


キリストの降架
●この絵「キリストの降架」はわずかな色だけで描いており、悲劇的な様子がよく表されています。体の動きはすごく上手です。例えば死んだキリストの体がすごく重そうです。体の下から聖ヨハネが(赤い服を着た)梯子をまだ降りてなくてキリストの体を支えていて、すごく重そうです。ヨハネの気持ちとして落としてはいけない、重い気持ちが良くわかります。左の金髪のかわいい女の子がいますから、緑の着物を着た女の子の肩にキリストの足がついています。彼女は多分マグダリアのマリア様です。子の2人の後ろ、青い着物を着た女の人は聖母マリア様です。マリア様は着物の色が青と決まっています。顔の表情は1人1人違います。ゲントのものは皆同じでした。左のパネルはまだキリストが誕生していないマリア様の絵、そして右のパネルは生まれた時の絵です。そのマリア様の足元にひざまずいているのはヨセフです。しかしヨセフはキリストのお父さんではありません。ヨセフの左手には精霊の鳩がいます。
この絵がフランダースの犬の「ネロ」が見た絵です

キリストの昇架
●もう一つは「キリストの昇架」です。普通は降架の場面が多いわけですが、ルーベンスは初めてキリストの十字架を建てる場面を描いています。非常にリアルに重そうな様子が描かれています。200年前の頃の画風は、宝石一点一点精密に描く手法でしたが、ここはそうではなく筋肉の動きなどをリアリティに描いています。ルーベンスにとってはギリシャ神話の戦っている人たちと同じようなイメージでした