ヘラクレスのアパルトマン
ここは迎賓用のアパルトマンでローマの英雄ヘラクレスをテーマした装飾があり、ヘラクレスのアパルトマンと呼ばれます。この青のサロンは18世紀と19世紀に改装されましので、元の装飾としては天井と青い地色から浮き出る金色のフリーズがあるのみです。17世紀にはこの部屋は衣装室でした。服や衣装を置いておいた所です。しかし1673年の資料によれば、招待客の従者たちが泊まっていました。



ゴブランの間
●17世紀に作られた大きい四角い塔の一階に位置します。ヘラクレスのアパルトマンの中で最も装飾の豪華な部屋です。ゴブランの間と云う名は壁に掛けられているタペスリーからきていますが、その内の3つはフランスのゴブランではなく、17世紀のブラッセル製です。シーザの一生の出来事をテーマにしています。右はハルサロスの戦いの後、エジプトに敗走するポンペウスが船の中で殺害される場面です。下の右端の縁取りにはブラッセルとブラバン地方を表すBの文字が2つあります。奥のタペスリーはポンペウスの首がシーザに見せられている場面です。又左は部隊とクレオパトラを前にして勝利するシーザの姿です。黒檀の小机は樫の木とアンポイナの木の珍しい寄木細工で、19世紀の作品です。天井のスタッコはこのお城で最も美しいもので、1666年から1667年にかけてゼンクリスチャン藩主が制作しました。