ホール ●アパルトマンを結ぶホールでした。ここにある寄木細工の大きなタンスは、今日知られているこのサイズのリエージュ寄木細工3つの内の1つです。17世紀末又は18世紀はじめの作品とみなされています。楓、黒檀、胡桃のこぶ、黒部の根などを用いて、中央の扉には星などの凝った模様があります。黒い塗装の浮き上がった縁取りは、全体をしっかりとまとめています。 女公爵の寝室 ●ここは19世紀の式のアパルトマンの1室を分割して作られました。当時壁には手染めの布が張られていました。この種の布は始めインドで作られていたので、インド木綿と呼ばれていました。17世紀の装飾は藩主による天井しか残っていません。ヘラクレスの天井に比べて、きわめてシンプルなものです。ここが女公爵の間と呼ばれるのは、暖炉の左のモンモラシー女公爵の肖像画のためです。その下には非常に美しいリエージュのレジャンス様式のタンスがあります。樫の木を用いており、ふくらんだ形の引き出しが付いております。この部屋の家具は大変優れたものです。テーブルの周りにあるタペスリー張りの4脚の椅子、寝台はルイ16世紀時代のもので、花環や籠の繊細な彫刻があります。また暖炉の右にある引き出しのある机は、18世紀オランダの寄木細工です |